ラフマニノフ―ピアノ協奏曲第2番にみる同曲異演の愉しみ門田 純
定価: ¥ 3,675
人気ランキング: 315,492位
おすすめ度:

発売日: 2000-09
発売元: 芸術現代社
とにかくスゴいラフマニノフに対する著者の情熱に圧倒される逸品。
音楽専門書、またはラフマニノフのコンチェルト関連に
ついての情報収集には欠かすことの出来ない1冊だ。
著者はラフマニノフ、コンチェ2番に魅了されてから
聴き比べを始めて本を完成させている。
感性は人により違い、またその人の感性は時が経つにつれて
変わっていくものであると著者も文中にて触れているが、
この本を読んだことで、名演/珍演などの紹介も含めて
聴き比べをしたくなってくる。
このような同曲異演は私自身、クラシックに限らず
幅広いジャンルで聴いたり探したりする機会が多いが、
このような解説書を兼ねたガイド的な観点からその同じ曲を
紹介する著書は、CDなども含めて少ないのが現状で、
極めて稀少価値の高い1冊であると評価したい。
著者のラフマニノフに対する敬慕の念がひしひしと伝わってくる快著 情熱的で、寂寥感があり、ロマンチックな音楽性ゆえに、世にはS.ラフマニノフ狂の音楽ファンは多い(もちろん、その反対者が多いのも十分承知しているが)。小生も、ラフマニノフ生誕100周年の1973年に英国に滞在中、毎週BBCテレビで放映されるアンドレ・プレヴィンとロンドン交響楽団による一連のラフマニノフ作品の洗礼を受けるうちに、立派な?ラフマニノフ・フリークになってしまった。
しかし、著者の門田純氏のラフマニノフに対する敬慕の念には凄まじいものがある。著者も告白するように、ラフマニノフのピアノコンチェルト第2番を自らの手で弾いてみたいとの一途な願いから、ピアノを習い始め、とうとう世界的にも稀であろうと思われるラフマニノフのピアノコンチェルト第2番のレコード、CD作品比較観賞の単行本を誕生させたのである。
著者は、北海道の中学校に勤める若い英語の教師であり、正式に音楽教育を受けたと言う意味では決して音楽の権威でも専門家でもない。しかし、先述したように、著者のラフマニノフに対する強烈な思い入れこそがこの本を完成させた原動力であり、その力は下手な音楽批評家による評論を遥かに凌駕する作品へと昇華させており、著者のラフマニノフに対する情熱や、敬慕の念がひしひしと読み手に伝わってくる。
ラフマニノフに関するさまざまな情報も随所に掲載されており、ラフマニノフ・ファンには必読・愛蔵すべき書の一冊として推薦する。
著者には、経済的にも時間的にも大変であろうと思われるが、次にはピアノコンチェルト第3番についての著作に取組んでいただければ幸いである。期待している。
遂に出た! 待望のラフマニノフの画期的な批評本!これほどまでに音楽批評のありかたに一石を投じた本は今まで見たことがない。ピアノ協奏曲第2番の100を超える古今東西の名演奏から珍演奏まで分け隔てなく批評した本。個人的には懐かしい演奏家がたくさん掲載されており、名演奏の案内や、ラフマニノフについての数多くのコラム、名曲紹介、演奏家の紹介など、読者へのサービスも満点です!