チェンバロ・フォルテピアノ渡辺 順生

定価: ¥ 7,140
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発売日: 2000-09
発売元: 東京書籍
ふしぎな本ふしぎな本である。
大量の図版や極めて詳細な楽器に関する記述等々、資料性の高さは随一のものである。特に、楽器の構造を記したイラストは、詳細かつ見やすいもので、楽器の構造を理解する糸口としては、本当に助かる。
そのような資料性の高さはもちろんのことだが、この本の終わりにフルトヴェングラーが登場するように、音楽家としてどのように歴史的楽器を演奏すべきか、という演奏論のベクトルも強く刻まれている。
そのような学究的な視点と芸術家としての視点がクロスしたこの本は、一見矛盾するかのような、その二つのベクトルの交差によって、却って歴史的楽器のありざまを、読者にわかりやすく提示していることに貢献していないだろうか。分厚いボリュームにも関わらず、最後まですらすらと、そして興奮を伴って読了してしまった身には、そのような奇跡的な出会いがあったとしか思えないのだ。
読みごたえ、見ごたえあります。様々な鍵盤楽器のしくみや様式などが興味深く、資料がとても豊富で辞書のようにも使えます。 でも、私が最も気に入ったのは、読み物としても十分楽しめる、という点です。 バッハ、モーツァルト、あるいはベートーヴェンの楽器との出会いや付き合い方の中に、こんなにもいろいろなドラマがあったことを知って感動しました。
モダンピアノを弾く方にも是非読んで欲しいです。
■ピアノに関するちょこっと豆知識■
●ピアノをはじめるならバイエル!?
昔から、ピアノを習うというと「バイエル」を思い浮かべる人が多いことでしょう。日本では初心者の教則本として非常に有名な曲集です。
昔から海外には初心者の教則本はたくさんあったのですが、その時代、偶然日本に輸入されたのがバイエルだったそうです。それ以来、「教則本といえばバイエル」が日本に定着してしまったということです。
海外ではどちらかというと有名ではない作曲家で、あまり使用されない教則本となっています。近年では日本にもいろいろな教則本が輸入されていて、指導法も研究され、バイエル以外の教則本を使用するピアノ講師も多くなってきています。
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